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「湿度が高いと痛みます。」と言われて教えられたこと。

半年も書かないと書き方も忘れてしまいました。

今回は、患者さんにとても興味深いことを教えてもらい、気付かされました。

それは、気候や湿度と痛みの関係の話しから始まり
気分の持って行き方で自分の苦しみが違うということがあるという気付きがありました。

まずは、その患者さんは
「湿度が高いときと、寒い日は腰の痛みがある。」
との訴えからの始まりでしたが興味深いのはこのあとで、
「湿度が高いくらいで痛みが出ることは(おそらく医学的には)ないはずだと思っているので、痛みは気のせい。」
とおっしゃいます
でも、実際に湿度が高いと痛むという方もいらっしゃいます。
確かに、なぜ湿度が高いと痛むのかはわかっていないのが現状ですが
病院等で「気のせいですね。」と言われて
本人は「でも実際に痛いのに!」となることのほうが多いと思います。
この時の会話では立場が逆でおもしろい体験でした。



話しは外れますが、雨が降ると痛むとか、雨が降る前まで痛むというような
”天候による痛み”
というのは気圧が自律神経に作用することによっておこる痛みということで
詳しくはまだのようですが、
”気圧と自律神経の関係”で間違いないだろう位には話がまとまっているようです。

元の話しはまだ続きがありますので話しをもどします
なぜその患者さんは自分では気のせいだと思っているにもかかわらず湿度が高いと痛むと言われるのか!?
というところに良い気付きをもらったのです!!
その患者さん曰く
「痛みの理由付けにしている」というのです
どういうことかというと
みなさんは
今日は湿度が高いから痛むんだ!と思えるのと
何もやってないのに今日はなぜ痛むんだ?
どちらが心配でしょうか?

やはり理由があった方がなんとなく納得できますよね!
なぜだろう?どうしたんだろう?と心配していると
悪い病気ではないか?と不安になってしまったりしてどんどん気になっていくものです。
それこそ”気のせい”の痛みになりますがこの患者さんは
自分では”気のせい”だと思っている痛みを利用して予防に役立てていました
なんだか凄い知恵を頂いた気がしました。


最後に私的な考えですが
湿度や天候に左右される痛みを訴える方が多いという事のように
同じような訴えがあるという事は決して”気のせい”な事ではないと思います。
実際の患者さんで
「このタイプの頭痛がしたときは台風が発生している」と言っていたかたも
「治療してもらっていたら台風が来ても頭痛にならなかった」となったので
やはり症状が出るのには原因があるので
原因から取り除いていくことが大切です。
諸症状の原因治療には仙腸関節が基本になります。という事で〆させていただきました。


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春バテ


最近は、この時期の体調不良を
「春バテ」と呼んでいるらしいですね。

昔から、この時期になると
朝起きるのが辛いや疲れがたまるなど
なにかと体調不良が出る人が多くなります。

治療が必要になる人もいますが、
先ずはセルフケアーでなんとかしたいですね!

この「春バテ」なる症状は
自律神経のバランスが崩れている症状なんです
よって自律神経を整えれば症状改善!!となるのですが、
自律神経って、自分ではどうにも出来ない神経なんですね・・・

自律神経は、身体の内部環境を一定に整える働きをしています。
暑くて体温が上がれば下げるように汗を出し、
寒ければ鳥肌をたてて体温をまもり、ふるえて体温を上げるみたいなことを
無意識でやってくれているのが自律神経なので
意識してどうこう出来ないものになっているんです。

それではセルフケアーもできないじゃん!となりますが
腹式呼吸が唯一自分で自律神経にアプローチができる手段になります!

やり方は↑↑こんな感じで

ポイントは
①息を吐くことを意識して、吸う時間の倍以上かけて吐く。(吸うのは意識しなくても吸います)
②息を吐きながらお腹をへこませる。(内臓をつぶすイメージで!あくまでもイメージで)
③リラックスして、なるべくゆっくりと。息が苦しくない範囲でゆっくりと。(超ベテランになると一回の呼吸を一分かけるらしいです)

女性の方がお腹をへこませるのが上手くできない人が多いようです。
うまくお腹を膨らませたりへこませたり出来ない人は、
呼吸に合わせないでお腹だけでやってみて、慣れてきたら呼吸を合わせていくといいです。

温度差が大きな季節の変わり目は
睡眠・栄養・適度な運動+腹式呼吸で乗り切りましょう!!

それでもダメなら、鍼治療を!






テニス肘の痛み


肘の外側の痛みがあると「テニス肘」ですと言われますが、
~私テニスはやったことないですが!?~と返される事もよくある話しで、
テニスのバックハンド時に負担がかかり痛めることが多いので
俗称として「テニス肘」と呼ばれているので
テニス未経験でも「テニス肘」と言われちゃうんですね。(病院の病名は、上腕骨外上顆炎)

逆に肘の内側を痛めると「野球肘」なんて言われたりします。(病院の病名は、上腕骨内上顆炎)

どちらも前腕の筋肉に肘の骨が引っ張られて筋肉と骨のくっつく部分で
炎症を起こして痛くなる病気です。(病気は大袈裟かな)

痛みをがまんしていると
炎症が酷くなって骨が出っ張ってくる人もいます。

骨は出っ張っても炎症が治まれば痛みは引いてくるのが普通なので
なるべく痛みを感じない使い方をしましょう。

それでも痛みが引かない、または注射をしても痛いなど・・・
そんな時は背中や腰からの治療が必要です!!
(本来は肘だけの治療より腰から治療した方が早く治ります)

腰は大丈夫と言われるかも知れませんが
背中や肩甲骨、肩コリなどある方は多いのでは!?

マッサージの強弱って?

先週のことですが、

同じ話しを3人の患者さんとしたので

結構勘違いしているんだなと実感したことのお話です。

マッサージって少し痛いくらいが「効いた」と感じると思いますが

実際の筋肉の緩み方は、弱くても強くてもかわらない!

強いマッサージには、マッサージの「揉まれた感」があって気持ち良さが残る

弱いマッサージには、「揉まれた感」が少ないので物足りないこともある

でも、強マッサージは「もっと強く」と強い刺激を求めていき、筋肉などの組織も「もっと固く」なる

なので更に「強く!」と悪循環になっていくこともありますし、揉み返しのリスクも上がります。

また、弱マッサージはそれらの悪循環やリスクが少なくなるので

より「治療的」になるのです。

一方の強マッサージは「慰安的」になるのでは?とおもっています。

治療目的の患者さんは弱マッサージを!

慰安目的のお客さんは強マッサージを!

という分類が分かりやすいかな

という訳で自分は治療的な弱マッサージを主体にやっています!

とは言っても、「俺はいくら強くても大丈夫だから、強くやってくれ」(60代 男性)と言うかたや

「やっぱり痛いくらいの強さじゃないと、気持ち悪い」(70代 男性)と言われるかたも来てくれているので

そのときの症状を踏まえて強くやることもあります。

ちなみに、「私は強いマッサージが好きだったけど、弱くてもちゃんと効いてて不思議」(60代 女性)

「普通は、弱くやって欲しいと言うと全然効かないけど、絶妙な強さ加減ですね~」(40代 女性)

といった嬉しいお言葉もいただいてます。

弱いマッサージで「揉まれた感」は少なくても症状は改善するんです!というお話でした。


膝に水が溜まる

「膝に水が溜まる」というのはよく聞く話しですが

意外と詳しくは知らない事のようですね

という印象を受けたので書き留めてみましょう。

まず、膝に限らず関節には水が元々ある!ということ

その水は関節液といって関節の潤滑や保護の役目があるのですが、

膝に負担がかかると「大変だ!もっと保護しなくっちゃ!」と水を余計につくるんですね

その水は元々溜めている袋に追加されるので、袋はふくらむ(腫れる)

他の関節も同じなんですが、膝の場合は膝のお皿(膝蓋骨という骨)でふた(蓋)をしている!

この、ふたをされているのが曲者で

腫れてもふくらむスペースがない分だけ内圧が上がって苦しくなっているんですねぇ。

この苦しい状態が「膝が重い」「うまく曲がらない」「違和感がする」などの症状になるみたいで

さらに悪くなると炎症を起こして痛みになるようです。

水を抜くというのもよく聞くことですが、

通常では膝の状態が良くなれば自然に元の水の量に戻りますので

何回も抜かなくてはならないときは

いくら水を抜いても良くならない!そんなときは膝の治療だけではダメで

仙腸関節の治療が必要になります!!

膝の腫れがあまりにもひどい時は水を抜く方が早く良くなる場合も有ります。

でも、水を抜く注射は痛いので、こわいですね~

注射の痛み刺激で逆に腫れやすくなる人もいますので

何度も抜くのはお勧めできませんね!

仙腸関節のAKA博田法をして膝にはサポーターなどで圧迫する!

これが一番!!     だと思うなぁ~

ばね指の話し

先日、患者さんとばね指の話をしたのを書いてみましょう

ホームページのお悩み症例にも載せたのでなるべく内容がかぶらないように・・・

お話しをした患者さんは70代の男性で元々の肩コリと右肩の五十肩、軽い腰痛といった感じで通院中

数年前に2年位右の中指が「ばね指」だった。

現在は、ばね現象はないが強く握るのはこわいとの事。

そこで「ばね指」には2つのタイプがあるお話を

1.痛みから始まりばね現象は後からタイプ

2.ばね現象から始まり痛みは後からタイプ 

この始まりが”ばね”か”痛み”かにより治りが違うのです

タイプ1.は肩や腕の筋肉をゆるめて局所の安静で比較的早期に良くなっていく

タイプ2.は痛み症状よりばね症状のほうが優位な症状なのでなかなか良くならない

と言うと

その患者さんは「私は、まさにタイプ2.のほうだ」とのこと

このタイプ2.は腱鞘が腫れることから始まって腱と腱鞘がこすれて炎症を起こすので、その腫れが引くのに時間がかかる

痛みが良くなってくるとだんだん”ばね現象”がなくなるので

少し良くなっては戻りを繰り返しながら徐々にしか良くなっていかないタイプなのです

どちらのタイプにしても全身をみて治療をしたほうが早くよくなるんですが

タイプ1.は手だけ治療していても充分良くなりますね。でも、

タイプ2.の方だとそうはいかないということです。

(今回のタイプ1.タイプ2.という表現は、勝手に考えた表現です)

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